2026年09月01日
白堊ナイン、最後の死闘。延長10回タイブレークの末に惜敗
第79回秋季東北地区高校野球岩手県大会 盛岡地区予選5試合の全軌跡
3年生が引退し、畠山太耀主将(2年)のもと、ベンチ入りわずか13名という少数精鋭で始動した新生・盛岡一高硬式野球部。県大会出場への最後の1枠(第7代表)をかけた敗者復活最終決定戦が8月31日、八幡平球場で行われました。一戦ごとに進化を遂げてきた白堊ナインは、強敵・盛岡誠桜を相手に10回におよぶ息詰まる死闘を展開。激闘に満ちた地区予選全5試合の戦いを、公式記録とともに振り返ります!
| 日程 | 対戦相手・ラウンド | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|---|
| 8/22 (土) | 盛岡農業高校(地区1回戦) | 6 – 0 | ○ 勝利 |
| 8/23 (日) | 岩手高校(地区代表決定戦) | 2 – 5x (延長11回TB) | ● 惜敗 |
| 8/26 (水) | 盛岡第三高校(敗者復活2回戦) | 11 – 5 | ○ 勝利 |
| 8/29 (土) | 盛岡工業高校(敗者復活代表決定戦) | 3 – 12 (8回コールド) | ● 敗退 |
| 8/31 (月) | 盛岡誠桜高校(最終代表決定戦) | 0 – 2 (延長10回TB) | ● 惜敗 |
🏟 最終決定戦:持てる力の全てをぶつけた、10回の死闘!
8月31日 vs 盛岡誠桜(0 – 2)盛岡地区最後の県大会出場枠「第7代表」をかけた運命の決戦。相手は、今春の県大会や地区予選でも激戦を演じたライバル・盛岡誠桜高校。試合は、両エースによる息詰まる珠玉の投手戦となりました。盛岡一高の先発・菊地倖生(1年)は、緩急と抜群の制球力で誠桜打線を完全に翻弄。一方、誠桜の佐々木椋投手も一高打線に的を絞らせず、1回から9回までスコアボードに「0」が並ぶ、凄まじい緊迫感に満ちたゼロ行進が続きました。盛岡一高は何度も得点圏に走者を進めて見せ場を作ったものの(計5安打・4四死球)、相手の堅守に阻まれあと一本が出ず、試合は0-0のまま無死一・二塁から始まる今大会2度目の延長タイブレーク(10回)へ。10回表、誠桜にタイムリーなどで2点を先制されると、その裏の攻撃では畠山主将(2年)を中心に懸命に食らいつきましたが、最後は佐々木投手の粘り強い投球の前に力尽き、0-2で無念の惜敗となりました。しかし、完投した菊地倖生(1年)は10回100球、被安打4、自責点0という、1年生とは思えない歴史的な大熱投を披露!最後まで気迫を失わず、全力で戦い抜いた13名の一高ナイン。この大会で得た最大の収穫と、涙を流したこの悔しさは、春、そして夏の甲子園ロードでの大輪の飛躍に繋がる確かな一歩となりました!
安打記録: 単打:畠山(2安打)、高宮(1安打)、清水(1安打)、安宅(1安打)
🏟 敗者復活決定戦:強豪相手に一歩も引かず、意地の反撃!
8月29日 vs 盛岡工業(3 – 12)県大会出場への代表決定戦。相手は、今夏の選手権岩手大会で惜敗した因縁の相手、盛岡工業高校。試合は中盤に盛岡工の猛攻を受け、3回に6点を失う苦しい展開になりました。それでも5回裏、一高ナインは意地を見せ、打線が繋がって一挙3点を奪い返す猛追を披露!しかし、終盤にも失点を重ねて3-12の8回コールドとなりましたが、この敗戦から得た守備の課題と、最後まで諦めない「一高魂」が、31日の最終決定戦での鉄壁のディフェンスへと繋がっていきました。
安打記録: 二塁打:齊藤
🏟 敗者復活2回戦:初回一挙8点!宿敵を圧倒
8月26日 vs 盛岡三高(11 – 5)絶対に負けられない敗者復活2回戦は、初回から打者一巡の猛攻で一挙8点を奪うビッグイニングを作り、宿敵・盛岡三高を圧倒!中盤に3点差まで詰め寄られる緊迫した展開となりましたが、終盤に粘り強く3点を追加して突き放しました。先発の高宮創汰(2年)から畠山太耀(2年)、さらにラストはエース菊地倖生(1年)と繋ぐ必勝リレーで見事に逃げ切り、再び代表決定戦の切符を掴み取りました。
安打記録: 二塁打:高宮
🏟 代表決定戦:死闘11回、タイブレークの涙
8月23日 vs 岩手高校(2 – 5x)県大会出場にあと一歩と迫った代表決定戦。盛岡一高は3回裏に2点を先制し、試合を優位に進めます。しかし相手の粘り強い反撃に遭い、9回表に追いつかれ2-2で延長タイブレークに突入。11回表に3点を勝ち越され、その裏の反撃も及ばず惜敗となりました。先発の菊地倖生(1年)は、11回完投・127球を投げ抜く大熱投。敗れはしたものの、この死闘を通じて新チームの団結力がより一層強固なものとなりました。
🏟 1回戦:投打が噛み合い完封発進!
8月22日 vs 盛岡農業(6 – 0)新チームの公式戦初戦は、12安打を放つ猛攻と鮮やかな完封リレーで快勝!初回に先制すると、2回裏に一挙4点を加えて主導権を完全に掌握しました。投げては先発の菅原慈希(2年)が5回被安打4 of 好投、さらに2番手菊地倖生(1年)が4回を無安打無失点に抑える完璧な継投を披露。打線では畠山太耀主将(2年)が5打数2安打3打点、高宮創汰(2年)が4打数1安打3打点と、中軸がしっかりと役割を果たしました。
安打記録: 三塁打:畠山 / 二塁打:高宮
🍂 この秋の涙は、必ず春と夏の甲子園ロードで大輪の花を咲かせる
ベンチ入りわずか13名という、公式戦を戦うには極限とも言える少人数で始動した新生・盛岡一高。
県大会出場という目標には一歩及びませんでしたが、この予選5試合で見せた彼らの成長スピードは、
多くのファンを魅了し、白堊の誇りを強く示すものでした。
菊地(1年)が見せた2度の延長タイブレークにわたる魂の完投、打線が一度繋がり始めたときの爆発力、
そして全員野球で相手に向かっていくその泥臭い姿は、私たちの胸に深く刻まれました。
冬の厳しく暗いトレーニングシーズンが始まります。しかし、この秋に流した悔し涙こそが、
私学の分厚い壁を打ち破り、再び一高を甲子園の舞台へと導くための最高のエネルギーとなります。
顔を上げろ、白堊の球児たち。私たちの熱い応援は、これからもずっと君たちと共にあります!